curiosu / キュリオす
紀行で文化や歴史を綴る、好奇心をくすぐるメディア。
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江戸時代後期、尾道で生きた女性画家・平田玉蘊。父の死後、絵筆一本で生計を立て、頼山陽との関わりや四条派・南蘋派の影響を受けながら独自の画風を確立した。尾道の文化的な土壌が彼女の自立を支えた。
尾道水道の対岸に位置する向島は、かつて造船業で栄えた「工都」だった。明治末期から始まった造船業は島の風景を一変させ、高度経済成長期には多くの人々が暮らし、独自の経済圏と文化を形成した。しまなみ海道開通後はサイクリングの島としても注目されている。
尾道の市街地が入り組んで密集しているのは、尾道三山と尾道水道に挟まれた地形に加え、港町としての歴史、明治以降の鉄道敷設が山麓部への拡大を促したため。坂道や路地は、限られた空間で生活を営む人々の知恵の結晶である。
尾道で長年親しまれるアイスクリーム店「からさわ」。喫茶店から始まった歴史の中で、卵を多く使った独自の「たまごアイス」が誕生した。その素朴な味わいと、パリパリのモナカの食感が、尾道の風景と共に人々に愛され続けている。
広島県尾道市は、海と山が迫る箱庭的景観、複雑な坂道と路地の迷宮性、時間を感じさせる建築と光の演出が特徴。これらの要素が重層的に絡み合い、写真家を惹きつける理由を探る。
かつて尾道は瀬戸内海の自然条件と西廻り航路の整備により、塩の生産・流通拠点として栄えた。備後塩は全国に流通し、豪商たちが財を築いた。現代に続く塩の記憶と新たな試みを紹介する。
尾道に多くのお寺が密集する理由を、港町としての歴史、地形的制約、そして商人の信仰心という三つの観点から探る。海上交通の要衝として栄えた過去と、山と海に挟まれた狭隘な土地が、独特の寺院景観を生み出した。
尾道は、狭い海峡という地理的優位性、陸上交通との結節点、そして商人や寺社の活動により、中世から近世にかけて備後国の海運と商業の中心地として発展した。鉄道開通後も、陸海交通の結節点として独自の役割を果たしてきた。