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阿蘇の広大なカルデラ地形と年間3,000mm以上の降水量が、地下に巨大な「水の工場」を作り出している。白川水源では毎分約60トンが湧き出し、熊本地域の地下水涵養にも大きく貢献。この豊かな水は、地質と人々の保全努力によって守られている。
阿蘇の広大な草原は、自然にできたものではなく、1万年以上前の縄文時代から続く野焼きと放牧、採草の営みによって維持されてきた。この循環システムは、生物多様性の保全や水源涵養にも寄与し、世界農業遺産にも認定されている。しかし現在、人手不足や畜産業の衰退により、その維持が課題となっている。
阿蘇の巨大カルデラは、約9万年前の巨大噴火で形成された。その後、約1000年以上続く「野焼き」と「あか牛」の放牧により、広大な草原が維持され、独自の農業システムが築かれてきた。本記事では、阿蘇の地質と人々の営みが織りなす景観の秘密に迫る。