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富士山と大山のような「両詣り」は、信仰の相補性、地理的・交通的条件、講組織の発展など、複合的な理由から生まれた。伊勢と熊野の例から、その歴史的背景と現代における意義を探る。
古くから信仰の山として栄えた大山。江戸時代に庶民の間で大山詣でが流行した際、参拝客をもてなす食として、良質な水と集積した大豆から豆腐が名物となった。精進料理の伝統も後押しし、現代まで続く食文化を形成した。
大山阿夫利神社は、古代から水を司る神として信仰を集めてきた。江戸時代には「大山詣で」として庶民の行楽となり、富士講とも異なる独自の文化を育んだ。現代もその歴史と自然が息づいている。