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カタクリは古名「堅香子」として万葉集に一度だけ登場する。平安時代以降の古典に記述が少ない理由として、分布や生態、当時の文化の中心地との距離が考えられる。鎌倉時代以降に再び詠まれ、現代では「春の妖精」として親しまれている。
かつて日本料理を支えたカタクリの球根から作る片栗粉。その希少な澱粉は、手間のかかる製法ゆえに現代では入手困難となっている。長野県や新潟県など一部地域での限定的な生産や、高級食材店での取り扱いについて紹介。
「片栗粉」の名称はカタクリの球根由来だが、現在は馬鈴薯澱粉が主流。明治以降のジャガイモ普及と技術進歩で原料が変化した。ごく一部では伝統的なカタクリ澱粉も生産されている。
かつて里山に群生していたカタクリの花が近年減少している。その背景には、里山管理の変化による林床への光不足や、宅地造成、シカやイノシシによる食害などが複合的に絡んでいる。各地で保護活動が進められている。